コミュニティ再生

震災復興とコミュニティの再構築

三陸沿岸を襲った巨大津波は、地域の基幹産業である水産業、農業ならびに商工業に対して壊滅的な打撃を与えた。津波によって田畑が浸水し、船舶、店舗・事務所、商品などが流された事業者の被害は甚大であった。地元産業の被災によって職場を失うとともに、家屋が流され、家族や友人、同僚を失った人々の悲しみや憤りは測りしれない。また震災は、高齢者、障害者など社会的弱者と言われる人々に対して最も苛烈な生活環境を生み出している。人々の生活を支える社会関係や産業の一日も早い再建が喫緊の課題となっている。
復興に際しては、地域の住民ニーズや地域特性を踏まえた計画づくりが求められることは言うまでもないが、復興事業では行政と民間企業、ボランティア・NPOなどがどのように連携するか、また住宅や事業所の移転、被災地での建築規制、事業再開に伴う資金調達、二重債務問題、事業の共同化など、課題は山積みである。
本研究グループは、地域コミュニティを支える生活、産業、文化などを再構築するという観点から、震災の復興過程における課題を抽出し、防災都市形成に向けたコミュニティのあり方を調査研究することを目的としている。

釜石のボランティアセンターの壁に貼られていた!

大槌町役場の止まった時計

瓦礫が残る釜石港

復旧の目途が立たない魚市場